東京での備忘録

日常生活で思ったこと、感じたことを書きとめようとブログを始めることにしました。観た映画や、読んだ本など、備忘録的に書き綴っていこうかと思います。

冒頭のバスのシーン——『脳男』

だいぶ昔に原作は読了していたが、既に内容はうろ覚え。映画化されていたのを知り、改めて視聴。

【ネタばれです。】

脳男

冒頭のシーンのインパク

原作読んだときは、冒頭の路線バスが爆破されるシーンがいちばん印象深かった。爆発物仕掛けられて声の出せない被害者、爆発するバス、理不尽にも被害に遭った子供たち、がひじょうに鮮烈で辛くやるせない感じがして。映画版でも、爆発物仕掛けられた被害者が怯えながらバスに乗り込む姿、バスが爆発するときの閃光、そして黒焦げになった子供たち、……映像化するとより不気味で可哀そうで辛そうで、でも鮮烈な印象を残す。本作は総じて爆発シーンがよいと思った。茶屋が鈴木一郎を捕まえるときの爆発もいい。

ラストシーン

しかし、後半になるにつれて原作読んだ時の記憶も薄れていったので、初見のようにストーリーを楽しむことができた。しかも、原作とかなり話変えてきてる気がする。原作はサスペンス多めだった気がするが、本作はアクション多めかな。そしてラストシーン。救いがないのですが、本作にふさわしい終わり方だと思った。鷲谷が生きて償い続けないといけないってあれほど言ってたのに、結局更生してなかったとは……。

その他

キング・クリムゾンがかっこいい。あと松雪泰子江口洋介はいい役者だなぁと思った(こなみかん)。あと夏八木勲渋い。

脳男 新装版 (講談社文庫)